生活習慣を改善して抜け毛を予防
睡眠不足と抜け毛の関係
不規則な生活は抜け毛を促進させる原因になります。
髪の毛は四六時中伸び続けているわけではありません。髪の毛の成長は夜の間に行われ、昼間はしないのです。例えば夜更かしをしていると、体が活動しているので、本来なら髪の毛に行き渡るはずの血液が、髪の毛以外の組織や細胞へ回されることになります。したがって毛母細胞への栄養が行き渡らなくなり髪の毛の健全な成長が行われなくなるのです。
また、髪の毛や皮膚(頭皮)がダメージを受けていたら修復されなければなりません。髪の毛や皮膚のダメージは、免疫細胞やホルモンが修復するのですが、これも就寝中に行われるため、睡眠不足では充分な修復が行われにくくなります。充分な睡眠で髪の毛の健康も維持しましょう。
目の使いすぎと抜け毛の関係
髪の毛の成分は「ケラチン」というタンパク質が99%を占めています。ケラチンは、18種類のアミノ酸が結合して作られた成分で、なかでも「シスチン」というアミノ酸が最も多く含まれています。シスチンは体内で「メチオニン」というアミノ酸から作られます。つまり、メチオニンは髪の毛の材料を作っているのです。
このメチオニンは、目の網膜を修復する働きも担っています。紫外線やパソコン作業などで目が酷使されると、メチオニンが大量に使用されるのです。すると髪の毛を作るためのメチオニンが不足し、育毛、発毛が阻害される原因となります。
正常な髪の発育のため、目の使いすぎには注意しましょう。
喫煙と抜け毛の関係
煙草に含まれているニコチンには筋肉を収縮させる働きがあります。筋肉が収縮すると、血管が圧迫されて細くなります。髪の毛の栄養は血液で運ばれるので、血管が細くなると毛根に栄養素が行き渡らなくなり、髪が育たなくなったり、脱毛が推進されるようになります。
煙草は「百害あって一利なし」といわれますが、髪の毛の発育にも悪影響を与えます。喫煙習慣のある方は禁煙を考えてみてもよいのではないでしょうか。
飲酒と抜け毛の関係
酒類の飲みすぎも髪に悪影響を与えます。飲酒によって摂取したアルコールは肝臓で分解されますが、アルコールの量が多いと肝臓の負担も増します。
肝臓に入ってきた毒素や老廃物を排除したり、血中コレステロール値をコントロールする働きはメチオニンが担っています。メチオニンはアルコールや脂肪の摂りすぎなどから肝機能を守っているのです。
このように肝臓で大量のメチオニンが使われると、栄養素が髪へ行かなくなり、髪の毛を作りにくくなります。飲酒の際は量を控えめに。